cclensでClaude Codeのトークン浪費を可視化する手順ガイド
cclensでClaude Codeのトークン浪費を可視化する手順ガイド
Claude Codeを使い込むほど、CLAUDE.md(Claude Codeの動作ルールや指示を記述する設定ファイル)やスキル、MCPサーバー(AIモデルと外部ツールを接続するプロトコル)の設定は増えていきます。しかし「その設定が実際に使われているか」を確認する手段がありませんでした。cclensはその問題を解決するRust製CLIツールです。セッション記録をSQLite(軽量なファイルベースのデータベース)に取り込み、「どの設定が無駄か」を数字で見せてくれます。
cclensのインストール
まずはインストールから始めましょう。
# Linux (x86_64) - GitHubリリースから直接バイナリをダウンロード
curl -L https://github.com/lambdalisue/cclens/releases/download/v0.1.1/cclens-v0.1.1-x86_64-unknown-linux-gnu.tar.gz | tar xz
sudo mv cclens /usr/local/bin/cclensインストール後は cclens --version で動作確認してください。なお、Windows(WSL以外)は現在非対応です。
STEP 1: cclens doctorで環境チェック
最初に打つべきコマンドはこれです。
cclens doctorワンスクリーンで環境の健全性チェックを行い、「どこから手をつけるべきか」の入口を示してくれます。
✓ Session store: ~/.local/share/cclens/sessions.db (1,243 sessions)
✓ Claude Code logs: ~/.claude/projects/ (47 projects found)
⚠ Last analyzed: 3 days ago (run `cclens analyze` to update)
STEP 2: cclens analyzeでSQLiteに記録を取り込む
cclens analyzeClaude Codeの生セッションログをパースし、ローカルのSQLiteデータベースに書き込みます。初回は時間がかかりますが、この一手間があるから以降のレポートが高速に動作します。データは外部に送信されず、すべてローカルで完結します。
Analyzing 156 new sessions...
✓ Imported: 156 sessions (2.3M tokens total)
✓ Database updated: ~/.local/share/cclens/sessions.db
Elapsed: 4.2s
STEP 3: cclens wasteで不要な設定を特定する
cclens wasteスキル・ルール・MCPサーバー・CLAUDE.mdのトークンコストと実際の使用頻度を照合し、「常時ロードされているのに一度も使われていない」設定をランキング表示します。
Rank Name Type Tokens Used Priority
1 my-custom-skill skill 1,240 0 ★★★ 削除候補
2 docker-mcp-server mcp 980 2 ★★ 要検討
3 old-project-rules rule 720 0 ★★★ 削除候補
4 github-integration mcp 560 1 ★★ 要検討
削除すべき設定
使用回数ゼロ、かつトークンコストが大きい設定は、即時の削除候補です。ベストプラクティスとして、上位3件から着手することをお勧めします。
残すべき設定
使用回数は少ないが安全系・ガードレール系のルールは、頻度だけで判断せず内容を確認してから判断してください。
プロジェクト単位への切り出しを検討すべき設定
グローバル設定に置かれているが使用頻度が低いものは、特定プロジェクトの設定ファイルへ移動することで、他セッションへの影響をなくせます。
STEP 4: cclens overheadで固定コストを測る
cclens overhead「何もしなくても毎セッション消費されるトークン」を数値化します。
Fixed context per session:
CLAUDE.md (global) : 2,840 tokens
CLAUDE.md (project) : 1,120 tokens
Active MCP servers : 3,200 tokens
Loaded skills : 4,680 tokens
──────────────────────────────────────
Total overhead : 11,840 tokens
Cache hit rate : 96.2%
実際の利用データによると、トークンの約96%がキャッシュ読み込みに消費されていたケースも報告されています。プロンプトを短くするより、固定コンテキストを削る方が効果的な理由がここにあります。設定を削ったら必ず analyze → overhead を再実行し、効果を定量的に確認しましょう。
SQLiteへの直接クエリも可能
cclens sql "SELECT project, SUM(tokens) FROM sessions GROUP BY project ORDER BY 2 DESC"cclens sql でSQLiteに独自クエリを投げられます。プロジェクト別のトークン消費ランキングや月次推移など、自分だけの指標を作れるのが大きな強みです。
まとめ:計測なき最適化に意味はない
今日から始める3ステップを整理します。
cclens doctorで全体像を確認するcclens analyze→cclens wasteで削除候補を特定する- 設定を削って
cclens overheadを再測定し、効果を数字で確認する
「たぶん効いているはず」という体感ベースのチューニングから脱却し、「◯トークン削減できた」という実測ベースの運用へ。cclensはその思考の転換を支えてくれるツールです。